読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

1991-2017

否定、共存、淘汰

「そんな、迷惑極まりない。最近の君は仕事に遅刻してくるじゃないか、しかもその理由が彼氏にあるなら社会人としておかしい。まともなやつじゃない、離れたほうがいい。」

人生経験豊富な大先生様はそう仰いました。



私のお付き合いしている彼は寂しがり屋で、過去うつ病であって、今でも情緒不安定なところがある。
放っておけないのだ。私にも似たところがあるから。寂しい気持ちも理解できる、精神的に弱った人間の頭のなかというのも分かる、とてもつらいはずだ。

「仕事が楽しいんだ。でも、お前がいるともっと仕事を頑張れる。上司たちも、目標や支えがあったほうが仕事ってのは頑張れるんだと教えてくれている。
だからそのうち同棲しよう、30までには結婚したい。自分は両親の仲が悪く、幼い頃から別々に暮らしてもいたし、あたたかい家庭…いい家庭を築きたいんだ。新しく。自分の力で。
なのにお前は俺を心配させもするし、他の男と絡んでるんだ。酷い話だ…このままでは元から女性不信の人間不信だったのにますますそうなってしまう。自分の好きな人が自分を好いてくれていないだなんてあってはならない、どうしていいか分からなくなる。今夜は特に不安なんだ。明日、仕事でプレゼンがある。不安で怖いんだ、一人でいたくない」

電車はもうないよ、明日は早番だから、難しいよ。

「深夜に車で俺に会いにT駅まで来い。嫌なの?会いたくないの?来て、来てくれないと無理。お願い。寂しい。」

そんなことを言う彼だった。


私がこの人といたいと思うから関係を続けているのに
縁を切りなさい、そんな男は捨ててしまえと他人様がしゃあしゃあと私に教え説くように話す。

彼は欠けているから。
飲み会だ、お客さん来ないよ!雑談だ!今日はモチベーション上がらねえから売らないよとか言ってる社会人様からしたら、彼も私も常識が欠けているらしい。

社会的なルールは勿論守らなければならない。
でも、人間まるごと否定してしまうのはとても悲しいことだと思う。
人にはそれぞれのバックグラウンドがある。
私たちを咎める「完成された社会人様」だって、それは理解しているんだ。
でも、「立派な社会人」というのは狡賢く他人とうまくやっていくことで地位を保ち、それが出来ない者を咎める。