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1991-2017

文章

朝、暖房の効いたリビングで小学校へ行く支度をする。
三人姉妹なので、場所が混み合う。隣にある和室でストーブに火を灯し、暖を取りながら着替える。
洋服をこたつのなかで温めておいて、それを着る。

登校するまでの30分、徒歩で春夏秋冬通っていたのが今では信じられない。
徒歩で通うほどの体力が当時はあったのだなと思う。

バス通勤のときは気が向いたとき、40分ほど徒歩で帰っていたことも
電気屋さんまで同じくらいの距離を歩いて、帰りはテレビとDVDの再生デッキを持ってバスで帰ったり、
今では考えられないことばかり。

そのときの私は健康だったのだな。

車通勤が終わるとしたら次は電車通勤なんだろうな。
吉祥寺のスーツ屋さんで働きたい。
あのひとが働いていた場所、もしくは神奈川県。

至上主義

短い

あなたに抱きしめられて眠れないなら生きてる意味もないから

私には名前がなかった。

文章

「またこの季節を過ごしたいね。」

クリスマス。私はそういって、あの人は次の年には音信不通になった。

「ああなればいいね」「こうなりたいね」
この言葉が相手の重荷になる関係。

当時19歳の私と1つ年下の彼。
アナスイの甘すぎる香りの香水2プッシュで眩む、体温38℃絶賛風邪ひき中の彼。

「運命だ。ここまで話が合うなんて!」
飛び跳ねるように出会った当初の彼は喜んでいた。

(あなたの趣味嗜好が一般の範囲内から出ていないだけなのに)

Arctic Monkeys Paul Smith サファイアのアクセサリー エンジェルハートリング

そこに私が言葉を選んで合わせる。

なんて勘違いをさせてしまったんだろう、でもそれ自体に何の罪悪感もない。
その勘違いから覚めたときの、彼の反応ったら。
こんなことになるなんて私があなたのことを過信してしまっていたかな。

軽はずみに始まった関係は呆気ないほど一瞬で終わる。
ワッと燃え上がったと思ったら、そのあとすぐに消えてしまう幻のようなもので

そう思うから、いきなり「同棲しよう」なんて言ってくる人は信じられないし、警戒心を働かせてしまう。

過去の私は彼のなかでもう名前なんてないだろう。

そして今の私は、自ら名前を覚えられることを避けているかのようだ。

「元カレに浮気されて男の人を信用できないから常に連絡して欲しい」とか「親に愛されなくて寂しかったから愛情表現をたくさんして欲しい」とかは、「俺の作った借金、一緒に返してくれるよな?」と同じであり、自分の過去を新規の相手に背負わせるのはダメだ、という話をブログで読んで反省しました

スーツ:生地ブランド

日記・記録

ロロピアーナはイタリアの生地メーカーで言えば「エルメネジルド・ゼニア*1」と並ぶ2大双璧で男性よりもむしろ女性のほうがよく知れ渡っております。
確かに生地の柄に関しても、何処となく「ノーブル」(高貴)で上品な「色気」を感じます。「ロロピアーナ」は全体的な色合いの雰囲気も「ゼニア」に比べて、ちょっと粋で生地の風合いも柔らかいです。洋服の仕上がり感も気品のある仕上がりになるようです。*2
19世紀初頭からイタリアのクアローナで創業された最高級カシミアと最高級ウールを取り扱うテキスタイルメーカー*3でありウール商として活動していた老舗中の老舗で世界のテキスタイルメーカーとしては長い歴史の中では信頼感のあるメーカーです。ロロ・ピアーナ社がすごいのは、通常SPAと呼ばれる業態*4では大量生産による薄利多売を目指す企業が多い中、世界最高級の商品のみでそれを成し遂げているところ。カシミアにおいては世界一とも評されている。
ロロ・ピアーナ社は原料となる羊毛の購入から糸作り、織り、仕上げ、そして販売までの一貫生産(テキスタイルメーカー)で、高級毛織物だけを作るメーカーとしては世界一の生産量を誇ります。

歴史は180年以上と大変古く、そのロロ・ピアーナが世に送り出す製品は大切に取り扱うことによって、半永久的に美しさを保つことが出来ます。

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ゼニア社はもともと生地メーカーとして、1910年にエルメネジルド・ゼニア氏がイタリアのトリヴェロに毛織物工場を作ったことから始まりました。
最高級の天然繊維をオーストラリアから直接買い付け、厳選に厳選をかさねた希少な高品質ウールだけを使用。
他メーカーが絶対に真似ができないほど品質にこだわりました。
こだわり抜いた高品質のゼニアの生地は、自社ブランドはもとより、キトン、エルメスヒューゴボスアルマーニラルフローレン、ブリオーニのスーツにも使われています。

最高峰のスーツを提供するメーカーとして世界中の著名人や実業家、エグゼクティブたちから圧倒的な信頼と支持を集めています。
日本国内でも、銀座、新宿の直営店や有名百貨店内のショップにおいて、スーツの価格が約30万円と高額ながらも売れに売れています。
ゼニアが売れている一番の理由は、使用している「生地」にあります。

なぜこんなにも高価なのか?
一言でいいますと、すごく無駄の多いぜいたくな生地の作り方をしているからです。
品質の良い糸だけを使って残りは使いません。オーストラリアの契約農場から買い付けた羊毛から、脇と肩の高品質の部分だけを使います。
例えるなら "羊毛の大トロ"*5の部分だけを使っています。
そこからさらに糸を厳選。羊毛の細さや長さ、色、密度、引っ張り強度を細かく検査して、自社の基準に合ったもの以外は使わないという徹底ぶりです。
ここまで徹底した原料の選び方をしていればコストもかかります。生地が高くなってしまうのも当然かもしれません。

「他の生地とは違う」と触れた瞬間にわかるほど、上質なさわり心地です。
ウール100%なのにまるでピュアカシミアのような柔らさとしっとり感があります。また、柔らかいだけではなく、生地には適度な張り(ハリ)とコシがあります。
張りやコシのない生地はくたくたでスーツがすぐに型崩れしてしまいます。

ゼニアの生地は品質、 品揃えともに世界ナンバーワンと言えます。
常に極上を追求しづけるその姿勢、品質へのこだわり、それにかけた100年という時間、どれをとっても他メーカーはゼニアに敵いません。
さらに、「ダンヒル」と「ロロピアーナ」が2015年をもって、オーダー店への生地供給を終了すると発表しました。
こうした状況を考えると、今後もゼニアの生地に人気が集中するのは間違いありません。

ロシア出身のオペラ指揮者ワレリー・ゲルギエフ*6も熱烈なゼニア愛好者。
「世界のどこで着ても恥ずかしくないスーツだ」として、ゼニアのタキシードを着用してタクトを振っています。

*1:エルメネジルド・ゼニアによって創立されたイタリアを代表する世界的ファッションブランド。ミラノに本社を置く。

*2:ロロ・ピアーナ / LoroPiana

*3:用途のテキスタイル=ファブリック(布地・織物)をデザインすること。染織家とも呼ばれる。糸選び、配色、図柄、加工方法、質感等、加工前の素材布において「織り」と「染め」の幅広い範囲に及ぶ意匠を行う。

*4:Specialty store retailer of Private label Apparelの略、製造小売ともいう。企画から製造、小売までを一貫して行うアパレルのビジネスモデルを指す。消費者の嗜好の移り変わりを迅速に製品に反映させ在庫のコントロールが行いやすいなどのメリットがある。

*5:f:id:youreyesclosed:20151226234450j:plain

*6:ヴァレリー・ゲルギエフ - Wikipedia

Q.「サイドベンツおじさんくさいと言われてしまいます」

日記・記録

スーツやジャケットの後ろに切れ目が1つ・・・ベント、センターベント、シングルベントとも呼ぶ
サイドに2つ切れ目が入っている・・・ベンツ(複数形)といいます。

どうして割れているのか?
由来を考えてみましょう。

イタリアの歴史を遡ると、馬に乗りやすいように作られた、とあります。
別名「馬乗り」と呼ばれています。割れ目が1つのベントを指します。

サイドベンツは、スーツ発祥の地と言われるイギリスに遡れば、剣を抜くときに邪魔にならないよう考案された、とあります。
「剣吊り」と呼ばれます。
諸説あるようで、他には、兵隊が馬に乗る際に裾が突っ張ったり巻き込まれたり、乗馬の邪魔にならないように作られたともあります。

センターベントと比べ、よりアクティブであり、ヒラヒラと風になびき、足が長く見える効果もあります。
パンツのポケットに手を入れてもジャケットが引っ掛かりません(ので様になります)し、スマートな出し入れがしやすいですよね。

つまり、この割れ目は動きやすさを重視して作られています。

A.理想的なイメージに近いものを選んでいただくのが勿論いちばんですが、
お好みのスーツの色柄や、着心地、全体のシルエットを、ぜひ実際に着て見てみてください。


~お客様、スーツにご興味を持ってくださり、わたくしも嬉しいです。~

「切れ目が一つのものがいい」

センターベントでございますね。では、ただいま何点かお持ちいたします
(センターベントのサイズ・色柄(3タイプ)在庫を頭に思い浮かべながらコーナーから持ってくる)

センターベントは、細身で着丈が短めのスーツとの相性が特に良いです。
先ほどご試着いただいたサイドベンツも、細身に作られていますのでご安心ください。
どうぞ、着てみてください(色柄、腕周り、肩周りなど確認いたします)

センターベントは、パンツのポケットに手を入れた時にベントが開いてしまうのがちょっと難点ですね。
いま流行っているのは「細め&短めのスタイルでサイドベント」なんです。
サイドベンツはやはり、ビジネスシーンに適しています。
椅子に座った時などにできてしまうシワや突っ張りを抑え、スーツのシルエットを守る役割にもなっています。
こういった機能性が備わっていると同時に、身体のラインを強調する効果もサイドベンツにはありますよ。


「ベントがないものってあるの?」
フォーマルご礼服や、カジュアルジャケットにはございます。

外出着にはベントがあっても良いのですが、室内着のフォーマルウェアにはノーベントが正しいディテールであると言えます*1
無論タキシードやディレクタースーツにもベント等の切れ込み(スリット)は付きません。*2
すっきりしたシルエット。ドレッシーな印象を与えます。フォーマルの場では機能性はあまり必要ではないのでデザイン重視のスタイルですね。


~もっとお話していいんですかっ。未熟ながらご案内させていただきます。~

現代のスーツにおいての傾向としては、アメリカンスタイルはシングル、ヨーロッパスタイルはサイドが多いようです。
日本はヨーロッパからスーツの影響を受けているんですね。
なので、仰られている「サイドベンツがおじさんくさい」は、スーツが普及して間もないような、だぼだぼのシルエットの印象が強いからではないでしょうか?
現代のスーツは、昔よりグッと細く作られていますからね。今や、スーツのサイズは当店ですと約30種類もあります。*3
そのサイズの中で更に、細身・普通・ゆったりめというふうに、ブランドごとに見てもいただけます。スーツも進化しているんですね。

カジュアルジャケットに於いては「フックベント」というものもあります。


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主にアイビースタイルで用いられたりする。*4

*1:切り込み=切り離す=縁起がよくない。サイドベンツに抵抗があるかたはいらっしゃる。2=ニクぎり

*2:ネット情報。今は、形式がそこまでお堅くない。座った時の折りジワは室内でも気になる。ベント付きの礼服は量販店にもある。

*3:Y体~K体の3~8でカウント。身長サイズ2や9を含めるともっとある

*4:日本解釈のトラッドスタイル。アメリカ発祥。 アイビー・ルック